胡蝶蘭の育て方|初心者向けに水やり・置き場所・植え替え
「胡蝶蘭をもらったけれど、どう育てればいいの?」という方へ。 胡蝶蘭は、置き場所や水やりのポイントを押さえることで、初めての方でも長く楽しめる植物です。
花安でも、花が終わった胡蝶蘭を持ち帰って育てたり、水を与えすぎて根を傷めたり、初めての植え替えに戸惑ったりしながら、実際に胡蝶蘭を育ててきました。 この記事では、そうした経験も交えながら、置き場所・水やり・肥料・花が終わったあとの管理・植え替えまで、基本のお手入れを順番にご紹介します。
なお、「毎週○曜日に水をあげる」と決めてしまうより、植え込み材の乾き具合や室内の環境を見ながら管理することが大切です。
- 直射日光を避けた、明るい室内に置く
- 水やりは日数で決めず、植え込み材がほぼ乾いてから
- 鉢の中に水をためたままにしない
- エアコン・暖房の風が直接当たる場所を避ける
胡蝶蘭の基本
胡蝶蘭(コチョウラン)は、学名をファレノプシス(Phalaenopsis)というランの仲間です。 一般的な観葉植物のように土へ植えるのではなく、水苔やバークなど通気性のある植え込み材で育てられていることが多く、根を常に湿った状態にしておくのは苦手です。
花が終わった胡蝶蘭を育て始めました
花が終わった白い胡蝶蘭を持ち帰ったことが、育て始めたきっかけでした。
花が落ちたあとでも、葉や根が元気であれば育て続けることができます。
和歌山市で胡蝶蘭を育てるときの置き場所・光・温度
明るい室内で、強い直射日光は避ける
胡蝶蘭は明るい場所を好みますが、強い直射日光では葉焼けを起こすことがあります。 レースカーテン越しの窓辺など、やわらかい光が入る場所が管理しやすいでしょう。 特に夏の強い日差しには注意してください。
寒さと急な温度変化に注意
胡蝶蘭は暖かい環境を好みます。 冬は夜間も15~16℃前後を大きく下回らない室内が安心です。 窓際は夜間に冷えやすいため、冷え込みが強い日は少し室内側へ移動させてください。 また、エアコンや暖房の風が直接当たる場所は避けましょう。
乾燥しすぎず、蒸れない環境に
胡蝶蘭は適度な湿度を好みますが、湿度を上げることだけを意識して風通しが悪くなると、病気の原因になることがあります。 室内が乾燥する場合は加湿器などを利用しつつ、株の周りの空気がこもりすぎないようにしてください。 霧吹きをする場合も、花や株の中心部へ水をためないよう注意します。
和歌山市は比較的温暖ですが、冬の夜間は窓際が思った以上に冷えることがあります。 また、夏は窓越しの日差しが強くなるため、季節に応じて置き場所を少し調整してください。
暖房の風を避けてみたところ
暖房の風が直接当たらない場所へ移してから、育てていた株の状態が安定した経験があります。
胡蝶蘭は「暖かければどこでもよい」のではなく、風が直接当たらない場所を選ぶことも大切です。
胡蝶蘭の水やり
「1週間に1回」など回数だけで決めず、植え込み材の乾き具合を見て判断することが大切です。
植え込み材がほぼ乾いてから
鉢の中の水苔やバークがまだ十分に湿っている場合は、水やりを少し待ちます。 反対に、乾かしすぎると根がしぼんで傷むことがあります。 季節・室温・鉢の大きさ・植え込み材によって乾く速さは変わるため、同じ株でも水やりの間隔は一年を通して一定ではありません。
水を与えたあとは、しっかり排水する
水やりをするときは、植え込み材全体に水が行き渡るように与え、鉢の中に余分な水を残さないようにします。 受け皿や鉢カバーの底に水がたまったままにならないよう、余分な水は捨ててください。
株の中心に水をためない
葉の付け根や株の中心部に水がたまったままになると傷みの原因になります。 水やりはできれば午前中に行い、葉に水がかかった場合は残った水分を拭き取っておくと安心です。
水を与えすぎて根を傷めたことがあります
「乾いたらかわいそう」と心配して水を与えすぎ、根を傷めてしまったことがあります。
その経験からも、水やりは日数で決めるのではなく、植え込み材が乾いているかを確かめてから行うのがおすすめです。
胡蝶蘭の肥料
胡蝶蘭が新しい葉や根を伸ばしている時期は、洋ラン用の肥料を薄めて与えることができます。 肥料は多ければよいというものではなく、濃すぎる肥料は根を傷める原因になります。
商品に表示されている使用量・希釈倍率を守り、株の成長が鈍い寒い時期は量や回数を控えめにしてください。 開花中だから必ず肥料を止めなければならない、秋冬だから一律に与えてはいけない、というよりも、株の生育状態や室内環境を見ながら調整する考え方が分かりやすいでしょう。
植え替え直後など、根が弱っているときは肥料を急がず、まず株が落ち着くのを待ちます。
花安からのひとこと
「元気がないから肥料を増やす」というより、まず根の状態・水やり・置き場所を確認してください。
根が弱っているときは、肥料を足すことより環境を整えることを優先します。
花が終わったあとの管理
花がすべて終わったあと、花茎が緑色で株が元気な場合は、節の上で切ることで脇から新しい花茎が伸び、もう一度花を付けることがあります。
再開花を早めに狙う場合は、使われていない節を残して切る方法があります。 一方、株を休ませて次の生育に力を使わせたい場合や、株が弱っている場合は、花茎を根元近くから切って休ませる方法もあります。
どちらが必ず正解というわけではありません。 株が弱っている場合は無理に二番花を咲かせず、葉や根を育てることを優先してください。
病害虫・よくあるトラブル
カイガラムシ・コナカイガラムシなど
葉の裏や付け根、花茎などをときどき確認してください。 白い綿のようなものや、小さな褐色の殻のようなものが付いている場合は害虫の可能性があります。 数が少ないうちに気付くことが大切です。 市販の薬剤を使用する場合は、対象植物・対象害虫を確認し、必ず商品の使用方法に従ってください。
根腐れ
水を与えすぎたり、鉢の中が長期間湿ったままになったりすると、根が傷む原因になります。 透明な鉢の場合は、根が黒っぽく柔らかくなっていないか、植え込み材が常に濡れた状態になっていないか確認してください。
葉焼け
強い直射日光に急に当てると、葉が白っぽく抜けたようになったり、その後茶色く傷んだりすることがあります。 特に夏は、窓越しでも強い日差しに注意してください。
胡蝶蘭の植え替え
植え込み材が古くなって水持ちが変わってきたときや、根が傷んでいるとき、鉢の中が窮屈になったときは植え替えを検討します。 目安としては1~3年程度で、花が終わったあとや新しい根が動き始める時期は作業しやすいタイミングです。
植え替える際は、傷んで柔らかくなった根や枯れた根を整理し、洋ラン用のバークや水苔など通気性のある新しい植え込み材を使います。 大きすぎる鉢へ植えると乾きにくくなるため、必要以上に大きな鉢へ替えないことも大切です。
鉢の外へ伸びている元気な気根は、無理に切ったり、すべて鉢の中へ押し込んだりする必要はありません。
初めて植え替えたとき
初めて植え替えたときは、根を触ること自体にかなり緊張しました。
ただ、傷んだ根と元気な根を見分けながら一つずつ作業すれば、初めてでも進めることができました。
実際の手の動きは文章だけでは分かりにくいため、 YouTubeで「初心者 胡蝶蘭 植え替え」を見る のも参考になります。 動画ごとに方法が異なる場合がありますので、株の状態に合う方法を選んでください。
よくある質問
Q. 水やりは何日に1回ですか?
日数だけでは決められません。 季節・室温・植え込み材・鉢の大きさによって乾く速さが変わるため、植え込み材がほぼ乾いてから水を与えるようにしてください。
Q. 葉がしわしわになってきました
水不足だけでなく、根が傷んで水を吸えなくなっている場合もあります。 植え込み材の状態と根の様子をあわせて確認してください。
Q. 花が終わったら、もう捨てるしかありませんか?
いいえ。 葉や根が健康であれば、花が終わったあとも育て続けることができます。 環境が合えば、再び花を楽しめることもあります。
Q. 花がなかなか咲きません
株が十分に育っていることに加え、光や温度などの環境も開花に関係します。 まずは葉や根が健康に育っているか、置き場所が暗すぎないかを確認してください。
まとめ
胡蝶蘭のお手入れで特に大切なのは、明るい室内に置くこと、水を与えすぎないこと、そして日数ではなく植え込み材の乾き具合を見て水やりをすることです。
室内の環境や鉢の状態によって管理方法は少しずつ変わります。 毎日の作業を増やすより、葉・根・植え込み材の状態をときどき確認しながら育ててみてください。
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